理想の月経とは
漢方で考える理想の月経は、月経痛がなく、経血がレバー状のない綺麗な鮮血で、周期が安定している月経です。
しかし、近年は月経不順や月経痛があることを当たり前と思っている人は多く、鎮痛剤を長期間使用し、鎮痛剤が効かなくなってから漢方薬を試そうと思う人は少なくありません。
毎月の痛みを鎮痛剤で抑えるだけではなく、漢方薬でからだを整えていきましょう。
女性特有の月経に関する病気と症状
女性特有の症状としては月経が関係するものが多く、月経痛、月経異常(無月経、代償月経など)、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などがあります。
漢方薬は、「風邪には葛根湯」という性特有の症状としては月経が関係するものが多く、月経異常(無月経、代償月経など)、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫などがあります。
子宮内膜症は、本来は子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜の組織が、子宮以外の場所にできる病気です。
卵巣や腸などの子宮に近いところ以外にも、鼻、肺、臍などに組織が増殖する場合もあります。
また、子宮内膜の組織が子宮の筋肉の中にできるものが子宮腺筋症、卵巣内で増殖して月経の度に出血した血液がたまったものがチョコレート嚢胞です。
最も頻度が高い症状として月経痛があげられ、そのほかに排便痛、性交痛などの症状が見られることもあります。
発症原因として、経血とともに卵管を逆行して腹腔内へ流出して腹膜に生着して増殖するという子宮内膜移植説や、腹膜や卵巣の表層にある細胞が何らかの刺激より子宮内膜に類似した組織に変化し増殖するという体腔上皮化生説などがありますが、いまだはっきりと解明されてはいません。
●子宮内膜症・子宮腺筋症・チョコレート嚢胞
●月経痛・月経異常()
●子宮筋腫
子宮筋腫は子宮にできる良性の腫瘍です。
症状が何もなければ経過観察で、定期的に検診するだけでよいのですが、月経痛や過多月経、貧血などの症状が続くようであれば。漢方薬は、「風邪には葛根湯」という性特有の症状としては月経が関係するものが多く、月経異常(無月経、代償月経など)、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫などがあります。
以前は特に症状がなくても外科的処置を施すことが少なくありませんでしたが、最近では症状が
しかし、症状が出始めた時にはかなり病態が進行していることも多く、気になる症状があれば検診を受けながら漢方薬で体を調えていけばよいでしょう。
月経に関する症状は西洋医学でも解明されていないことが多く、症状と病態が伴わないことも少なくありません。
また、根本的に治療することが困難です。
腫は子宮にできる良性の腫瘍です。
月経を整える漢方薬
月経に関する不調は瘀血という血(けつ)の巡りが悪くなって生じることが多いようで、瘀血を取り去る駆瘀血(くおけつ)剤である当帰(とうき)や牡丹皮(ぼたんぴ)などが含まれる漢方薬がよく用いられます。
その方の症状の
女性特有の悩みに用いられる漢方薬は、女性の悩みのページでご紹介した加味逍遙散、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散の他にも多くあります。
女性にとって月経に関する不調は憂鬱なもの。
症状がひどく進んでしまう前に、悩みの種を摘んでしまいたいものです。
月経に関する症状は漢方薬の得意分野ですから、気になる症状があれば早めに試してみてはいかがでしょうか。
多くの場合、月に1度のものですので2~3回様子をみようとすると2~3ヶ月の期間が必要ですので焦らないことが大切です。
不安なことがあれば専門家に相談しながら上手に漢方薬を利用しましょう。
